3.11.2011    石黒曜子


地震

巨大な地震が東北地方を襲った。津波と、福島県の原子力発電所における放射能漏れを併発した大災害であった。私はそのときフジコーポに一人でいた。なぜか私はとても穏やかで、床が揺れているのと、そのうえにある私の体が揺れているのをただ感じていた。

しかしその後、しばらく何も作る気になれなかった。



ダイナミズム

とてもゆっくり、微妙に起こるダイナミズムが見たいと思った。地震のようではない、例えば、「老い」のようなダイナミズムだ。

それをとても短い時間の尺度で見ると、とても甚大でドラマチックな変化になる。



動いている点

点は面積を持たないから、物理的に存在しない。

地球上に点というものは無く、それはただの概念であり、しばしばこの点・のように黒い点を意味する・・・が、本来はこれは点ではない・・・。

「無数の点が動き続けている。決してとどまらずに」というモデルを想像する。

「今」「ここ」「これ」「あれ」は全て動いている。

「近い」「遠い」「大きい」「小さい」「長い」「短い」「はい」「いいえ」「よい」「悪い」「命」「死」「内」「外」「好き」「嫌い」「あなた」「芸術」「私」「アラン・カプロー」「3」「耳かき」「アルマジロ」「東京都荒川区東尾久8-39-2フジコーポ102」は全て動いていて、それらの間のそれぞれの距離は常に変わっている。



エネルギー、距離、時間、規模

点と、もう一つの点が距離を生む。

ある条件下で、地球上の一点ともう一点の距離が長くなったり短くなったりしたらエネルギーが生まれる。

ある条件下で、中性子と陽子の距離が長くなったり短くなったりしたらエネルギーが生まれる。

これらは地球上のあらゆる場所で、違った時間の長さや規模で起こっている。

どの規模をとるか、対象からどの程度距離をとるかが問題なのだ。


とりあえずここでやめようと思う。